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この5年でガッツリ稼いだ会社 [ニュース]

「稼ぐ力」を測る指標はさまざまなものがある。その中でも会社が「自由に使える現金をどれだけ稼いだか」を表したものがフリーキャッシュフロー(CF)だ

フリーCFは、通常の営業活動から生じた現金収支を表す営業CFと、資産の取得や売却によって生じた現金収支である投資CFを足すことで算出する。経常利益や純利益といった損益計算書(PL)の利益は減価償却費やのれん代、税金など見積もりによって変動する部分が多い

■ 「積極的な投資をしていない会社」が上位に

一方、CFは単純な現金の出入りを表している。すなわち、フリーCFは余剰資金であり、借入金の返済や株主への配当の支払いに充当することができる。経常利益が赤字であっても、フリーCFで見れば黒字のケースもある。逆に利益水準がどれだけ高くても、CFの赤字が続き現金が尽きれば、会社は倒産する。また、積極的に設備投資やM&Aを行った場合、営業CFを投資CFが上回り、フリーCFはマイナスになる。経常利益に比べて、変動幅が大きいという点には注意が必要だ。

今回、過去5決算期におけるフリーCFの平均金額をランキングにした。1位にNTT、2位にNTTドコモとNTTグループがトップ2を独占した。NTTのフリーCFは5年平均で6622億円にもおよぶ。中核子会社であるドコモが携帯電話を強固な収益基盤として、毎年巨額の資金を稼ぎ出していることがわかる。

ほかにも、3位には東海旅客鉄道(JR東海)がランクインした。新日鉄住金やキヤノンなども上位に食い込んでいる。こうした成熟産業の大企業が上位を占めている理由は、大規模な設備投資がすでに終わっている要素が大きい。フリーCFは設備投資が増えれば減ってしまうが、成熟産業の場合、既存設備の改修で十分に利益を上げることができるためだ。

ただ、フリーCFが潤沢なまま、新規の投資を抑えていれば、競争力が低下し、収益性は落ちてくる。

■ 稼いでいる会社は新規投資へ

 そこで企業買収や新規事業投資による成長加速が経営のテーマとして浮上する。

 キヤノンは医療機器大手の東芝メディカルシステムズを、新日鉄住金は同業の日新製鋼を買収するなど、それぞれM&Aに回している。JR東海も2014年12月からリニア新幹線の建設に着手。これまで稼いできたキャッシュフローを原資に、将来の成長を担う大型投資を加速させている。

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