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萬田久子 [芸能]

最愛の人、佐々木力氏との不倫、未婚の母、そして事実婚…。楽しかった蜜月時代にも終焉が訪れた。2011年、佐々木氏がスキルス性胃がんに侵されたのだ。佐々木氏がバブル崩壊後に事業に行き詰まり、萬田が8000万円ほど融資したともいわれている。最愛の伴侶であり、戦友でもあった男の不治の病。絶望が彼女を襲った。

 それだけではない。臨終の3週間前、佐々木氏から「実は愛人がいて、子供もいるんだ」と衝撃の告白をされたのだ。相手は佐々木氏の会社の社員でモデルの女性。女児までもうけていて、関係は8年になるという。「あなただけ」と信じていた人生のパートナーは萬田とこの女性を同時に愛人にしていたのである。

 「入院中に彼は元気になったら結婚しようと言ってくれました。なのに衝撃的な告白。かわいそうと思う気持ちと、裏切られたという怒りが入り乱れました」

 昨年、佐々木氏の七回忌を終えた萬田が、今年8月に発売された女性誌「婦人公論」につづった言葉である。

 英雄色を好む。佐々木氏には元妻に3人、萬田に1人、女性に1人と計5人の子供がいる。200億円といわれる財産は元妻や子供たちに分配されたが、佐々木氏が残した事業収入などについて、萬田は「一切、かかわらない」ときっぱり。

 一人っ子の長男は8歳年上の元アイドルと結婚、すでに3人の子をもうけている。当初、萬田は「同世代の女性と付き合いなさい」と結婚に猛反対。以来、親子は口も利かないほど不仲が続いているという。

 3人の孫がいながら、萬田は東京都内の高級マンションで一人住まい。最近では自宅近くの公園で犬を連れて散歩中の姿が見かけられるという。自分の恋愛は世間をいくら騒がせても自由奔放を貫いたのに、身内の恋愛には手厳しい。

 19歳でミス・ユニバース日本代表、29歳で出産、39歳で初舞台「隠れ菊」、49歳でロンドン短期留学、59歳でホノルルマラソン完走と「9」のつく年齢で節目を飾ってきた萬田。

 テレビや雑誌では、あっけらかんと「私は孫もいるけど、戸籍は真っ白」と自慢し、「素敵なイケメンとディズニーランドに行って手をつなぎたい」と意気軒昂。再び妖しいフェロモンを放ち始めた。=おわり(フリーライター・中野信行)

 ■萬田久子(まんだ・ひさこ) 本名・万田久子。1958年4月13日生まれ、60歳。大阪府出身。帝塚山短期大学在学中の78年、ミス・ユニバース日本代表に選。上京し、80年にNHK「なっちゃんの写真館」でデビュー。容姿端麗で艶やかなキャラクターはサスペンス色の濃い映画・テレビ・ドラマからの引き合いが多い。
タグ:萬田久子

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