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寝言 [日記]

寝言

答えてはいけないという説があるが、こちらも皆さんご存知だろうか。「寝言に答えると魂が戻らなくなる」や「話かけた方が夢遊病になる」などの都市伝説のような噂である。実際のところ、寝言に答えるのはダメなことなのか、またダメであるならその理由は何であるかを、作業療法士の菅原洋平さんに教えてもらうことにした。
■寝言に答えてしまうと……
寝言に答えてしまうと何が起きるのか。ズバリ菅原さんはこう指摘する。
「寝言が増えます」
寝言に応じてしまうと、さらにそれに反応して寝言を続けてしまうそうなのだが、一体そのメカニズムはどうなっているのだろう?
「寝ている間、脳内でその日習得した動作をリプレイするのですが、通常は脳と体を動かす神経との接続は離れています。しかし、なんらかの原因で接続されてしまうと、寝ている間に動作として出力されてしまう(=寝言)。その際、外部からそれを誘発する刺激(=寝言に答えてしまう)がくると、起きているときと同じ動作として脳が認識してしまい、寝言が増えることになるのです」(菅原さん)
寝言が増えると一体どんな状態になるのか。
「睡眠には浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があります。眠りにつくと、まずノンレム睡眠に入り、次に浅い眠りのレム睡眠へと移行します。レム睡眠の時は、身体は眠っていますが脳は起きている状態で、先ほどお話しした、その日習得した動作のリプレイ等が行われます。一方、ノンレム睡眠は脳も眠っている状態。レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルを回すことで、脳も身体も休息が取れるのですが……。寝言に答えてしまうと、その睡眠の正しいサイクルをも乱すことになります。サイクルが乱されると、休んでいる神経と、接続されている神経とがさらにうまくかみ合わなくなります。そうなると脳が起きている状態と勘違いしてしまい、寝言が増えていく。その結果、睡眠の質が落ちます。つまり寝言が増えると睡眠の質まで落ちてしまうのです」(菅原さん)
相手が寝言を言っていると気づかずに答えてしまうのは仕方ないとしても、悪ふざけで寝言に答えるのは止めよう。
■寝言で話した内容がもつ意味
ところで寝ているはずの人がいきなり話し出すこの寝言、何か本人が気になっていることだったりするのか。実生活への影響があったりするのだろうか?
「寝言で何か具体的なことをしゃべっている場合も、それが実生活に影響することはありません。『こういうことをしゃべっていたので、こういうことが気になっているのではないか』と推測するような疑問があるかと思いますが、関係ありません」(菅原さん)
もし寝言で気になることを言っていたとしても、聞き流すのがよさそうである。しかし、寝言が常習化している人もいるが、それを減らすことはできないのだろうか。
■避けた方がいい4つのこと
「まず、『電気をつけたまま寝る』と寝言を言いやすいです。TVをつけたまま寝るのも、避けた方がいいでしょう。次に『朝になってもカーテンが閉まっていて暗いまま2度寝をする』という習慣がある人にも、寝言が多い傾向です。窓際など明るいところでの2度寝はOKですが、脳に光が届いてリズムがスタートするということなしにそのまま二度寝をしてしまうのはNGです。3つ目が『足首が冷えたまま寝る』ことです。最後に『深酒』ですね。この4つはレム睡眠に入った後の学習行為を乱す原因になるため、脳と神経の接続がうまくかみ合わなくなるので避けた方がいいでしょう」(菅原さん)
たくさん寝ているのにすっきりしない、昼間に寝落ちするような強い眠気に襲われるという自覚症状がある人は、この4つのどれかに当てはまることが多い。ちなみに、これらを避けることで症状は改善されるケースがほとんどだという。
■暴言を吐く場合は要注意
最後に気をつける必要がある寝言についても教えてもらった。
「気をつけなくてはいけないのは大声を出すとか、『バカヤロー』などの暴言を吐くことが多いときです。そのような行動の延長線上にみられるのは、以前『夢遊病』と呼ばれていたレム睡眠行動異常症です。男性にこれが起こると、暴れたり壁をなぐったりという行動をとることもあるので注意が必要です。ちなみに、女性でこの症状が出ると、だいたい食べるという行為に結びつきます。本人が気づかないまま何かを食べてしまいます」(菅原さん)
特に男性でこういった症状があるときには、先ほどの4つの原因が結びついていることが多いそうだ。普段から、きちんとした睡眠を取れるよう自ら心がけることが重要なのだ。
タグ:寝言

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